いい文章とは、書いている人の顔が見える文章である!
と言った方がいますが、まさに言い得て妙だと思います。
読み手に話を聞くマインドセットにさせるかという点において非常に重要となります。
目の前に人間がいる感じを与えられるかということを、文章でどう表現すればいいかについて考えてみます。
性格(個性)
文章で何かを表現することが必要ですが、原理的に、すべてを表現することは不可能です。
そこで考えないといけないのが、
演出(見せ方)
となります。
見せ方というと、都合のいいところだけを見せるから、やりたくないと言う方もいるのですが、演出をしないというのは不可能であるということを認識してください。
都合のいいように演出するのではなく、
プライオリティ
を決めて演出する必要があるのです。しかし、このプライオリティを決めていない文章が多いです。
プライオリティを決めて、自分がわかってほしいことを伝えることが重要です。
アリストテレスは言いました。
説得や表現において人間が持っている3つの要素があります。それは、
パトス(情)
全体の構成でパトス的かロゴス的かの印象が決まります。
1つの文で表現しなくてもいいというわけです。
ロゴス(知)
ロゴス的な印象は、構成力が大事です。
全体的な構成がしっかりしていれば、ロゴス的な印象を与えることができます。
エートス(意)
エートスが土台の上に、パトス、ロゴスが乗っているイメージです。
エートスはMSPに近いです。
ロゴスだけだと、論文。
パトスだけだと、SNSの書き込み文章。
みたいなイメージです。
エートスは、文章でいうと、べき論を表現することが土台となります。
気をつけないといけないのは、素の自分と逆の表現をした文章を書かないようにしたほうがいいということです。どこかで破綻することになるからです。